手品用のギミックコインについて
今回は、私が気になったネット記事について、調べたことや補足情報を書いていこうと思います。
Contents
ギミックコインとは?
皆さんは、10円、100円、500円などの硬貨(貨幣)を使ったマジックを見たことはありませんか。
硬貨をモノが貫通したり、硬貨の金額が瞬時に入れ替わったり。。
実はこれらの硬貨を使ったマジックのなかには、一部に硬貨に細工がされているものも含まれ、
その硬貨に細工をすることが日本の法律に引っかかってしまう可能性があります。
このような硬貨はギミックコイン(gimmick)と呼ばれています。gimmick は「(手品製品などの)巧妙な新案装置」というような意味だそうです。
手品用変造コイン逮捕事件!?
まずは、こちらのブログをご覧ください。
http://birthofblues.livedoor.biz/archives/50316606.html
2006年に報道された、手品用変造コイン逮捕事件について記載されています。
かなりざっくり要約しますと、
たばこを硬貨に貫通させるというマジックで、
10円、100円、500円硬貨に穴を開ける、三つ折にできる、などの細工をし、マジシャンに販売していた大阪のマジックバー「フレンチドロップ」の経営者が逮捕された、というものです。
これらのギミックコインは、約6000円で売られていたそうです。
さらに、このマジックバーには有名マジシャンも顧客として通っており、
マギー審司やMr.マリックの名前が挙がっています。
ただし、この硬貨(貨幣)に細工をするという行為は、
貨幣損傷等取締法に抵触し、この法律では、単純に所持している人や購入して使用しているマジシャンは無罪になります。
しかも、いずれのマジシャンも変造硬貨を購入したことは否定しているようです。
貨幣損傷等取締法とは?
貨幣損傷等取締法について調べてみました。
貨幣損傷等取締法
① 貨幣は、これを損傷し又は鋳つぶしてはならない。
② 貨幣は、これを損傷し又は鋳つぶす目的で集めてはならない。
③ 第一項又は前項の規定に違反した者は、これを一年以下の懲役又は二十万円以下の罰金に処する。
ちなみに、損傷=そこなわれ傷つくこと、鋳つぶす=金属製品を溶かして,地金にする、という意味のようです。
また、紙幣は焼却が法律で認められているが、貨幣が鋳つぶしを禁止している理由は、
貨幣の場合は、「金属の価値の方が貨幣の額面の価値より高くなることがある」からだそうです。
1円とかがそれに当たりそうですね(汗)
マジックバーについて
マジックバー「フレンチドロップ」について調べてみました。
2017年現在、まだ営業しているようです。
ちなみに、料金は、マジックショーとドリンク飲み放題(90分)で、
・男性¥4000円
・女性¥3000円
だそうです。
ギミックコインを使った動画
最後に、ギミックコインを使っていると思われる動画。
100円硬貨に紙のパイプが貫通しています。
おそらくですが、3つ折にできるタイプの100円硬貨を使用しているのではないでしょうか。
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