【LaTeX】 余白部分を設定しレイアウトを確認する方法。
今回は、LaTeX の余白部分のレイアウトの変更方法とレイアウトの確認方法について紹介します。
Contents
余白のデフォルト設定
まず、デフォルト(何も余白部分の設定をしていない状態)でのレイアウトを確認してみます。
レイアウトの確認は「layout」パッケージを使います。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 |
\documentclass{jarticle} \usepackage{layout} \begin{document} % レイアウト表示 \layout \end{document} |
以下のような PDFファイルが出力されます。
「Body」部分が本文の内容が表示されるエリアなので、だいぶ狭い(余白が広い)ことが分かります。
余白の幅を設定
余白部分の設定は、「geometry」パッケージで行います。
1 |
\usepackage[top=30truemm,bottom=30truemm,left=25truemm,right=25truemm]{geometry} |
上下左右の余白幅をそれぞれ「top」「bottom」「left」「right」で指定します。
指定する単位は色々あるようですが、今回は分かりやすく「ミリ(mm)」で指定しました。
「mm」の前に「true」を付けて「truemm」として指定するようです。
レイアウト変更を確認
再度「\layout」でレイアウトを表示させます。
デフォルト設定と比較して、「Body」部分が広くなったのが確認できます。
このレイアウトは、1番外の枠線が「A4」サイズとなっているようです。
紙の A4サイズは、縦が 29.7 cm(297 mm)、横が 21 cm(210 mm)になります。
なので、先ほど指定した、「top」「bottom」「left」「right」の値は、A4サイズの端からの長さ(mm)を設定しています。
関連記事
-
【LaTeX】ギリシア文字をまとめてみた。
LaTeX で数式を書くときにギリシア文字がよく出てくるので、コマンドをまとめてみました。 ギリシ
-
【LaTex】数式中にハイフン「-」を含む文字列を使うときの注意点。
LaTex で数式中にハイフン「-」を含む文字列を使うと、マイナス「-」として扱われてしまい見た目が
-
【LaTeX】 見出し付き箇条書きを右にずらす方法【数式の変数説明】
今回は、LaTeX で見出し付き箇条書きの全体の位置を右にずらす方法について紹介します。 以下
-
【LaTeX】 レポートや論文の表紙のテンプレート。
LaTex を使ってレポートや論文を書くときに、表紙をつけると思いますが、そのときのメモです。
-
【LaTeX】Windows の Atomエディタで使えるようにする方法。
レポートなどの作成で、これまで Word を使っていたのですが、数式やプログラミングのソースコードを
-
【LaTex】目次を作成し、ページ番号をローマ数字にする方法。
LaTexで論文やレポートを書いていて、目次・図目次・表目次を自動的に作成し、目次のページのみページ
-
【LaTeX】Excel から簡単に Tex の表を作成する方法。
ブラウザ上で、Excel 形式から簡単に Tex の表形式に変換する方法を紹介します。 「cs