明石昌夫が当時のビーイングについて語っていた。
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最終更新日:2020/07/16
音楽 being, MANISH, T-BOLAN, WANDS, ZARD, 坂井泉水, 大島こうすけ, 大黒摩季, 明石昌夫, 松本孝弘, 池田大介, 葉山たけし, 長戸大幸
3人目のB’zと呼ばれた元ビーイングの明石昌夫が、2010年に Youtube に公開された動画の中で、90年代の全盛期の頃のビーイングについて語っていました。
明石昌夫は、ビーイングに1988年~1998年までの約10年間在籍し、ビーイング系アーティストの編曲・音楽プロデューサーとして活躍しました。初期の頃の B’z の編曲やライブでベーシストとしてサポートメンバーもしていたこともあり、3人目のB’zと呼ばれていました。そんな明石さんが当時のビーイングについて語っている貴重な映像です。全9回に分かれているのですが、第1~3回までビーイングに在籍していた時の活動について振り返っています。
- 1993年に、オリオン編曲者ランキングで明石昌夫で2位、B’z松本孝弘との連名で3位、T-BOLANとの連名で5位に入っており、1位に葉山たけしが入っていた。葉山たけしは連名がないため全部自分についちゃったため1位になった。とりあえず、1・2・3・5位が全部ビーイングが占めていた。
- 1993年、(B’zの)ツアーに出ていた頃、居酒屋などで有線で流れてくる曲の半分は自分の編曲した曲だった。
- B’zの1枚目と2枚目のアルバムは、売れるために松本孝弘と明石昌夫で編曲をギターの音をを小さくしたりしたが、あまり売上が芳しくなかったため、ミニアルバムを「やりたいようにやろう」という方針で制作されたのが 「BAD COMMUNICATION」で大ヒット(ミリオンセラー)した。当時、松本さんと明石さんが好きだったユーロビートとハードロックをガンガンに入れた。
- B’z のバッコミ(BAD COMMUNICATION)でやりたいようにやった方が売れるということに気づいて、その後の ZARD などの編曲でもやりたいようにやった。
- B’z の3作目のオリジナルアルバム「BREAK THROUGH」の頃の曲は、ロックっぽい曲は生演奏で、ディスコっぽい感じのものは打ち込みだった。ちなみに、この頃のドラムはレコーディングでは全部 青山純 が叩いている。
- B’z の ALONE のイントロは松本さんが考えた。この頃の曲は、だいたいは明石さんが考えたが、ALONE のように松本さんが考えた部分もある。
- B’z の ALONE を出したあとが大変で、ZARD・T-BORAN などのタイアップ先から、ALONE みたいなイントロにして欲しいと言われた。そのため、ALONE 以降に手掛けたアーティストはそれぞれ1曲は ALONE みたいなイントロの曲がある。その中で ALONE を超えたと言われている曲が、T-BORAN の「By for now」という曲。松本さんも「(イントロが)ALONE より全然良いよ」と言っていた。
- B’z の アルバム「IN THE LIFE」のバンドスコアの中に明石昌夫のインタビューが載っていて、使用機材(シンセ?)などについて語っている。
- ZARD の 坂井泉水は美人だったため、タモリさんが気に入って Mステ出演の際は必ず近くに座らせていた。
- ZARD の楽曲の約半分を明石さんが担当していた。当時、B’zのツアーもまわって、T-BRANなども編曲していたため手が回らなくなったため、もう一人必要になったので ビーイングのアレンジャーに 葉山たけし が加わって、それでも足りなくて 池田大介 が加わった。
- ZARD の中で1番売れた曲「負けないで」は、たまたま葉山さんが編曲で、それ以外のシングル曲は明石さんが編曲。
- ビーイングのプロデューサーの 長戸大幸 が明石さんのアレンジを気にいって、葉山さんや池田さんは同じようなアレンジをするように言われていた。
- 池ちゃん(池田さん)は耳が良いのでかなり細かいところまで明石さんのアレンジを真似していた。
- 当時は、曲が明るくなって売れそうな感じがするため、ブラスの音を多くいれていたが、入れすぎるのも良くない。
- B’z の松本さんは「Motley Crue」がすごく好きで明石さんも聴くようになった。ALONE は実は、もろ Motley Crue。
- 明石さんのアレンジでは、主にサビに ベルとグロッケンを足したような音を入れている。これも曲を明るくするため。また、必ずサビにタンバリンが入っている。
- 明石さんや B’z の松本さんは、洋楽を日本人が楽しめるような形に翻訳して入れていた。極端な言い方をすると、上品な洋楽を下品にして出している。
- B’z の松本さんからは「明石くん」と呼ばれていた(明石さんの方が年上である)が、これは明石さんが東京に出てアレンジャーの仕事を始めたのが遅かったからである。
- 明石さんのアレンジは攻めのアレンジなので、ある程度売れるとうるさくなってしまう。池田さんのアレンジの方がやさしいアレンジをしているため良い。池田さんはストリングスのアレンジも学んだ人なので。
- ZARDとMANISHのサウンドは同様で、いずれもギターは 鈴木英俊 が担当している。ただし、歌っている人が違うと雰囲気が変わってくる。
- 大黒摩季 の1枚目のシングル「STOP MOTION」のみ明石さんが編曲している。
- WANDS のシングル「時の扉」について。第1期のメンバーだった 大島こうすけ が作曲した曲だが、女性ボーカルがやりたいと言って WANDS を脱退したために、明石さんがデモテープを聞いてアレンジすることになった。
- 中山美穂&WANDSの「世界中の誰よりきっと」について。WANDS のアルバム「時の扉」に入っているものについては明石さん編曲で、シングルは葉山さんが編曲。「世界中の誰よりきっと」は3種類のバージョンがある。
- B’z のアレンジをしなくなってから3年くらいは、たまにベースで入っている(ELEVENくらいまで)。
- TWINZER の 生沢佑一 とは今も一緒に仕事をしており、2010年には、大黒摩季の「ららら」やDEENの「このまま君だけを奪い去りたい」などの J-pop をアレンジしなおして英語でカバーしたアルバム「AIKHOLIC」を出しており、明石さんがアレンジやベース演奏で参加している。全然違うアレンジになっていてカッコイイ。
明石さんが出演している B’z のライブ映像作品をまとめました。
【明石昌夫】B’zの Live にサポートメンバーで出演している映像作品をまとめてみた。
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